特定技能外国人のキャリアパスと2号移行の流れ〜2027年「育成就労制度」を見据えて〜
外国人介護人材の受入れ制度は、2027年に導入予定の「育成就労制度」を契機に大きく変わろうとしています。本コラムでは、育成就労から特定技能1号・2号へとつながるキャリアパスの流れと、企業が実践すべき支援ステップをわかりやすく解説します。
2027年「育成就労制度」導入を見据えたキャリアパスと制度利用ステップ
1. キャリアパスの具体例
特定技能制度のキャリアパスは、
①技能実習/育成就労 → 特定技能1号 → 特定技能2号
という流れが基本になります。
■ ぽすてぃーど:外国人材のキャリアパス例
2. 制度利用ステップの具体例
以下では、もっとも一般的な
「技能実習2号の修了者」(または育成就労) → 「特定技能1号」 → 「特定技能2号」
の流れを示します。
STEP 1:特定技能1号への移行手続き
技能実習2号(または育成就労)を良好に修了している場合、技能・日本語試験が免除されます。
① 雇用契約の締結
受入企業(特定技能所属機関)と外国人材が雇用契約を結ぶ。
② 支援計画書の作成
企業が「支援計画書」を作成(登録支援機関が作成のサポートをすることも可能)。
③ 在留資格変更許可申請
出入国在留管理庁へ以下を提出:
在留資格変更許可申請書
雇用契約書
支援計画書
技能実習2号修了証明
その他必要書類
④ 審査(1~2ヶ月)
在留資格「特定技能1号」へ変更が許可され、就労が可能となります。
STEP 2:特定技能1号での育成・定着支援
特定技能1号期間(最長5年)で企業は次の支援を行います。
● 月1回の定期面談
職場・生活相談を継続的にフォロー。
● 日本語・技能向上支援
日本語教室の案内、資格取得支援、実務研修の提供。
● キャリアパス提示
2号への移行要件や将来のポジションを明確化し、本人のモチベーションを維持。
STEP 3:特定技能2号への移行手続き
特定技能1号期間中に、技能要件・日本語要件を満たせば2号へ移行可能。
① 要件確認
特定技能2号評価試験の合格
※一部分野は実務経験でも可(所管省庁確認が必要)日本語能力N3相当以上
② 在留資格変更許可申請
提出書類:
在留資格変更許可申請書
技能水準を証明する資料(合格証など)
その他必要書類
③ 審査・許可
許可されると 特定技能2号へ。
特定技能2号は 在留期限なし・家族帯同可 のため、長期キャリア形成が可能。
企業側のメリット
明確なキャリアパスと制度的支援を提供することで:
外国人材のモチベーション向上
定着率の向上
即戦力・中核人材の長期確保
企業の育成力向上による採用競争力の強化
といった効果が期待できます。
ぽすてぃーどは、国の定める法令・制度を遵守し、外国人材の受入れから育成・定着までを一貫してサポートしています。各企業様に最適な採用・育成プランをご提案し、安心してご依頼いただける仕組みを整えています。今後も透明性と責任をもって、信頼に応え続けるパートナーでありたいと考えています。



